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正直、学校に行きたくない。 今日は嫌なことがある予感がする。 もしかしたら、いじめにあうかもしれない。 でも、今はそんな不安より……… ガラガラ… 「あっ!!朝姫ー!!」 「ぅ゛……、」 教室に入ると、一番会いたくない人……水都君がやってきた。 「朝姫おはよっ」 と、ニコニコ笑顔を向けてくる。 でも、 「…………、」 元気な水都君を無視して、自分の席に座る。 『やだー、あの子。水都君を無視するとかありえなぁーい』 『ほんとよねぇーっ』 『水都君、あんな人ほっときましょ!!』 とか、女子の声まで聞こえてしまう。 だから、関わりたくなかった。 とくに、水都君みたいな明るくてかっこよくて人気者の人には。 「………、」
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