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━屋上 お昼休みの屋上は、誰もいない。 というか、うちの学校の屋上は立ち入り禁止なんだ。 なぜここに来たかって? もう、あんなこわい思いなんかしたくない。 私なんて、いないのと同じだし。 なら、いっそ、この世から消えちゃえばいーんだ。 誰も、私を必要としていない。 両親は、何年前かに事故で亡くなった。 私は、親戚の家に預かられたけど、ずっと1人だったんだ。 よし。 自殺を覚悟し、飛び降りようとした……。 そのとき、 『あれ?君、そんなとこに立ってどーしたの? まさか………自殺とか!?』 「え…?」
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