人生の大博打

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「えっ、ちょっ…と待った」 「動くなと言っただろう」 「いや、んな突然服脱がされそうになったら驚くっしょ!?」 「お前は私にいきなり口付けをしてきた上にこちらの静止も聞かず今に至るだろう」 「うっ…それは……」 まさか勝家の方から服を脱がしにかかられるとは思っておらず慌てて止めて少し後ずさり、動くなと言われてもいきなり脱がされそうになったら驚くだろうと正論を言ってみるも、勝家の更なる正論にもちろん返す言葉はなくばつが悪そうに視線を逸らす。 「それに、私ばかりされるのはどうも好かない」 左近が何も言い返してこなくなれば再び服を脱がし始めながらポツリと呟く。 「勝家って実は負けず嫌いだったりする?」 「そうかもしれないな」 勝家が一方的にされるだけというのを好まないことを知れば、感情を押し殺していただけで実は負けず嫌いな性格なのではないかと思い問いかければ、勝家でも自分のことと言えど長い間感情を押さえ込んでいた所為もあって本当のところは自分でも分からず曖昧に返す。 そうこうしているうちに左近も勝家と同じような格好になれば、左近の硬くなり始めたものに手を添えて口に含む。 当然、このような行為は初めてで勝手が分からず、おぼろげな記憶を頼りに左近の見よう見まねで頭を動かす。 「っ…勝家、無理…してないか?嫌だったら別に……」 「言っただろう、私ばかりされるのは好かないと。いいから黙ってそこにいてくれ」 「……はい」 拙い動きがどこか震えているような気がして、負けず嫌いなどと言った手前あとには引けなくなってしまったのではないかと思った左近は無理しなくてもいいと言ったが、黙っていろと言う勝家の目は無理をしているとは思えず左近もこれ以上は止めない方がいいと思い素直に頷く。 (それにしても、なんつーそそる顔……。この、なんとも慣れない感じがまた……) ただ黙っていても手持ち無沙汰だったので勝家のさらさらした髪を除け、愛撫をする勝家の表情を見ていれば、懸命な様は淫猥で、おぼつかない舌使いがそれを助長している。 一度気付いてしまえば勝家の頭が往復する度に左近のものは質量を増し硬く張り詰めていく。
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