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自分で働いて勉強して取った資格だ,俺は小学校の高学年の頃に新聞配達や牛乳配達もしたもんだ。
じじいの稼ぎが足りなくそれで学費を補い学校の先生方の評価は高かった。
それでもばばあはよくむさぼりついたもんだ。」
両親は目の色を変えた。
「おめえなそいつが親孝行と言うもんだ。」
「ふん勝手なことばかり言うな。」
「これからは、俺の好き勝手にさせてもらう。」
「ふーん、どうぞ。」
雨と風はさらに強くなり祖母は家を出た息子のことを思い出していた。
「あいつは,ぐれ出した。 わたしゃ当然のことしたままだ。
じいさんのしつけが悪いんだ。
孫はこじきと同じでわたしゃの耳が遠いことをいいことに女など連れ込んで。
娘は嫁に行った今は寄り付かない。」
チャプター2
娘との想い出
「ばあちゃんなあ、私だってじいちゃんの介護していた時と立場が違うのよ。」
「上の娘は大学生、下の娘は高校女子サッカーの全国大会が決まりそれで金は掛かるし。
亭主はそれに喜びその分私に働けと。」
「あんたの亭主は親バカかい、息子がよく言っていた。
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