第7話

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このばばあ、殴ったり蹴ったりするぞ。」 祖母は彼を睨み付け。 「そんなことしないよ。 早く服を着て居間にきな、朝ご飯まだだろう。」 二人はキツネに包まれた顔して居間に行く。 「二人とも座んな、お茶でもコヒーでも好きに飲んでくれ。 ご飯は納豆のぶっかけだ。」 「おばあ様、お茶とコヒーどちらになさいます。 紅茶もありますが。」 「おや、気が利くお嬢さんだね。 紅茶でいいよ。 気をつけな、こいつの親父は借金逃亡者でお袋は家出して行方不明だから。」 「ばあさんそれは余計なお世話だよ。」 「お黙り、今後私のこと殿下と呼びな。」 彼はびっくりした。 「わははは、わははは、何様のつもりだ。 気でも狂ったか。」 「言うとおりすれば、いずれこの家はお前の物だ。」 「この家の聞いてるぞ,親父の経営してる会社から勝手に金を引き出して買ったことを。」 「誰に聞いた。」 「母さんだよ。」 「えー。」 「何驚いてるんだ。」 「どこにいるんだ。」 「彼女の近くのパン屋で働いてる。」 「そうかそう言えば実家はパン屋だと言ってた。」
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