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俺は砕けた大盾の持ち手を邪魔だったので真上へ放り投げる
その瞬間、首筋に当てられていたレイピアに力が込められたのがわかった
が、それが俺の首に傷をつけることはなかった
―――キィン
甲高い金属音
折れた刃はクルクルと太陽の光を反射しながら飛んで行く
「おいおい、質問しといて答えさせないのが騎士道ってやつか?ま、いいけどね」
何が起きたか把握できていないレイピアを構えた騎兵にそう言い残し俺は大地を蹴り一足飛びで10メートル移動した
そして一番近くにいた『スプル』の横で拳を構える
「ウォリャァーッ!!!!」
『スプル』の巨躯は宙を舞った
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