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そんなふうに、モヤモヤしている私に、
みんなビックリなニュースが飛び込んできたのは、それからすぐの事。
「林くんと理恵ちゃん、別れたんだって。」
「え、えー?うっそ、マジで?」
「マジマジ。昨日言われたみたいで、朝からずっと泣いてるって、理恵ちゃん。」
「そうなんだぁ。」
その後、教室に戻ってきたうちのクラスの理恵ちゃんの親友二人は、神妙な面持ちだった。
それから、休み時間の度に、林くんはその二人に囲まれていて。
なんとか寄りを戻させようとしてるみたい。
理恵ちゃんもうちのクラスの前をウロウロしている。
なんだか見ていられなくて、昼休み、
私は健ちゃんの元へ行った。
「どした?千奈美から来るの珍しいじゃん。」
「ダメ?」
「んなわけないじゃん。」
いつも通り、健ちゃんは優しい。
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