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「もう、連れて帰りたくなるじゃん。」
だって。
「俺も。千奈美がすっげー好きだから。」
うん。
ありがと、健ちゃん。
言葉にならないまま、ただただ泣いて。
でも、すごく嬉しくて。
健ちゃんは、ずっと抱きしめていてくれた。
時々、涙を指で拭って、キスをくれながら。
寒い夜なのに、心はとっても暖かい夜だった。
それから、私達は、出来る限り一緒に過ごした。
クリスマスも、年末も、お正月ももちろん。
バレンタインにホワイトデー、
春休み、健ちゃんの研修が始まるまで。
何度も身体を重ねて。
壊れることがないように。
不安に潰されないように。
二人で強くなるために。
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