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「やっぱりバレてたか……」
「あたりまえ……」
「あたりまえですね」
私ぜんっぜん気付かなかったけど…
それが普通ってどういう感覚なんだろうか……
「それで結果は……?」
「それなんだけど……これ見て」
見せられた紙にはこう書いてあった
キリシマ・ユウナ
AGE 17
魔力容量 S
魔力属性 零
魔力媒体 不明
魔力耐性 S
「なんだよ……これ」
「凄まじいですね……」
「零って……?」
三人がそれぞれ反応を見せる
正直私もなんだかなぁと思う
「耐性と容量は確かに高いわ。媒体も使ってないから分からないだけ」
確かにこの日記は使ってない
媒体としても使えるらしいけど
「それよりも属性よ。それもこの国には二人しか居ない零属性よ」
「確か、基本5属性、理2属性のどれでもない属性でしたね」
要するに私は火水木土雷の基本5属性と光闇の理2属性のどれでもない属性の持ち主らしい
「それで貴女の属性の性質だけど……よく分からないわ」
「え?」
「強いていうなれば貴女の中にあるものは……どんな形であれ自由に使えるわ」
「私の知識も?」
「ええ……自由よ」
「魔力は?」
「外から自由に引っ張ってこれるわ」
つまり……
神の加護を受けなくとも私はチートだったみたい
「貴女の力に名前をつけるとしたら……」
「そのまんま《自由》でよくね?」
「……グリムの意見もあったし、貴女の属性は《自由》よ」
こうして私は自分がチートであると分かってしまった
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