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「で、何してんだ?」
「えっと……ね」
模擬戦から戻ってきたグリムとラヴィに状況を説明する
「報告……しrウワナニスルヤメロ」
私は慌ててエルシィの口を塞ぐ
「初めての魔法が拘束ですか……一応中級なのですが」
「それに形が随分おかしいぞ?」
「イーストの拘束魔法でしょうか?」
イースト……一応そこが私の出身地という事になっている
私の名前のような人は殆どそこの出らしい
そこに便乗したのだ
「それはひみ……禁則事項です」
この際ちょっとふざけてもいいだろう
これでも私は前の世界の学校内では十本の指に入ると言われたオタク力を持つ
調子乗ってvipでボコボコにされたのは秘密
「詮索はしないほうがいいみたいですね」
「そうしといて」
「それでだ……エルシィが苦しそうなんだが」
「え?」
あの時からずっと口を塞いでいた為かエルシィはぐったりしていた
鼻も一緒に塞いでいたのだろう
私は慌てて手を離した
「久しぶりの……空気……」
「えっと……その……ゴメン」
「自業自得だな」
「自業自得ですね」
「それは……ひどい……後これ取って……」
完全に手錠の事を忘れていた
私が手錠に魔力を込めると
ただの水になった
「冷たい……」
その水がかかったのだろう
全身濡れている……ん?
「……ブラインド」
男二人に視界を消す魔法をかけた
なぜかは想像にお任せする
ほらイメージって大事だしさ
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