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「えっと……どうしてこうなった」
ただいま絶賛ピンチです
なんか人型トカゲに囲まれてます
空間移動の定番移動直後の落下を無傷で乗り切ったはいいがその音でトカゲが集まってきた
これが事の顛末である
「よく知らない世界に飛ばされて死……え?」
なにかがトカゲ達に向かって走りこんできた
と、思ったのもつかの間
トカゲ達は自主規制をかける必要がある姿になっていた
「大丈夫か?」
走り込んできた少年が手を差し出してきた
「あ、ありがとう」
差し出された手を掴み立ち上がろうとしたが……
「あれ……立てない……」
ええ……怖かったんです
見事に腰が抜けてますよ
「ならちょっと待ってろ」
少年は空に手を向けて赤い煙弾を撃った
「しばらくしたら仲間が来る」
「そ、そうですか」
平静を装えているかは分からないが
初めて魔法というものを見て私は興奮している
「どうした?魔法が珍しいか?」
装えてなかった……
「私の故郷は使える人がいなくて」
間違っちゃいない
「そうか、そういえば名前は?」
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