第1話

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2時限目でのこと その時間を担当している先生が休みなので俺たちは自習となった。 自習となるとテンションが上がってうるさくなるのはどのクラスでもそうなるのであろう。 そうとなれば静めようという人もでてくる。 「あ、あのっ…し、静かしに…して、くださぃ……」 騒ぎがMAXになって委員長であるE子さんが声を上げた。 だけどやっぱ後半の方は聞こえなかったり、でも普段はもの静かなE子さんが大きな声を出したことにより全員がE子さんに視線を送る。 E子さんは目をぐるぐる回して何がなんだかよくわからない顔をしている。 「え…っと、その、…あの!!」 E子さんは吹っ切れたようで…… 目を輝かせて言った。 「━━━黙れよお前ら。全員口に靴下突っ込んで縛り上げんぞ」 クラスは第二の氷河期(朝の出来事が一回目) いつも静かな人が怒ると怖いって本当だったんだな… そう思ったのはこの時で、それから誰もがE子さんに逆らわなくなった。 そうなったエピソードは実は別の時だったりするので、それはまた分けて話すことによう。 えんど。
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