第2話  

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どこをどうさまよっていたのか、気がつくと会社近くの公園の前に来ていた。 いつの間にか雨も降り出していて、傘も差さずに歩いていた私は髪も服も濡れてしまっていた 寒い 少し落ち着いて来たのか急に現状を把握して公園の大きな木の下に避難。雨に濡れた体を両手でさすり、公園の斜め前に建つ自分の会社を見上げる 高校を卒業して進学せずにこの食品のメーカーの会社に就職。 会社に行きながら夜間にデザインの専門学校に通い、デザインの勉強をして必要な資格を取り、この会社の取り扱う食品のパッケージやCMや広告などのデザインを担当している。 自分のイメージが形となり、色がついて、動きだす。それをみんなが見て少しでもその商品に興味を持ってくれたら、そんなに嬉しい事はない。大袈裟だけど生きててよかった~っと思える。
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