第2話  

3/30
前へ
/30ページ
次へ
佑と知り合ったのもこの会社に入ってから。 佑の勤めるお菓子メーカーの社長とうちの会社の社長が兄弟で、ともに創業30周年ということで記念に限定でコラボ商品を販売しようとう企画の際に、そのデザインを担当することになった私。 一方佑は販売促進企画の担当者。 何度も何度もミーティングが行われ、年齢も佑が二歳年上と他の社員に比べると近く、自然に仕事を通して仲良くなり、仕事帰りにご飯食べに行ったり、飲みに行ったり、 企画が終わる頃には昔から知り合いだったかのように仲良くなってた。 いつしか私は佑に少しだけ恋心を抱くようになっていたけど、必死でバレないように振る舞ってた だって、佑の隣にはいつもいつもサポート役として後輩の子がついていて、その子がまた可愛らしく女の私から見ても守ってあげたくなるような子なんだもん。その子の佑に対する気持ちは誰が見ても気づくくらいバレバレで、そんな彼女を佑もニコニコしながら見ていたし、今はつき合ってなくても時間の問題なんだろうな~って思ってた。 だからこれ以上佑を好きにならないように少し距離を置こうと思っていたのに。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1280人が本棚に入れています
本棚に追加