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オセロ *ほのぼの日常小話*
今、僕の前にはとっても良い子にお座りをしている癒し系アニマルがいます。
その正体は真っ黒な毛並みに、白いソックスを履いたように足の部分が白いワンコ。
犬種は柴犬。それも豆柴。あどけない顔立ちが可愛い日本生まれ日本育ちの純日本犬です。血統書付き。若々しい1歳、オス。
名前はオセロ。
白黒の毛色から名付けられたことが丸分かりな名前です。
その所為かご近所さんからは、
「あらあら可愛いワンちゃん。オセロちゃんっていうの?変わったお名前ね~。」
というようなことをよく言われます。
少し可哀想?いいえ、彼は案外気に入っていますよ。オセロと呼べば尻尾を振って、元気いっぱいに走り寄って来ますから。ちゃんと返事だってするんですよ?
ほら。
「オセロ~。」
「わん!」
ね?
可愛い。本当に可愛い。
ちょっと、いや大分やんちゃ君だけど、素直で可愛い僕の大事な家族です。
僕は小説家で、常に締め切りに追われる彩りの無い日々を送っていますが、オセロに癒やしを貰ってなんとか生きています。
だからオセロは僕の”癒やし供給源”なんです。
実は彼以外にも二匹"癒やし供給源"の家族がいるんですが。やっぱりオセロが一番僕を気遣ってくれるんで、心がぽかぽか温かくなるんですよね。
例えば、僕の担当編集者である湯野くんに、私生活のあれこれから原稿の催促という名の説教をされた日の出来事です。
「ってあれ、オセロ。まだヨシって言ってないのにジャーキー食べちゃったの?」
「ワン。」
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