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S.A.、ほこらを指差して、「ところで、あんた、ここに住んでるの?」
こお「いえ、昨夜はここに泊めさせて頂きました。私(わたくし)もあなた達を探して旅をしていたのでございます」
S.A.「『私も』ってどういう事よ。他にもまだ仲間がいるって事?……冗談じゃないわよ。この2匹だけでも手一杯だっていうのに……」
こお「そういえば、シンデレラさんも近くまで来てるってお聞きしましたが……」
S.A.「シンデレラって誰?」と呟く。
丼「えっ!あのシンデレラが来てるんでありんすか?」
雀「ほぉー、あいつも来とるんか……」
こお「まだ、お会いになっていらっしゃらないのですか?」
S.A..「いらっしゃらないわよ!」と大きめに呟く。
丼「まだでありんす」
雀「あぁ、まだ見てへんで…」
こお「あぁ、そういえば確か…もう一人いやあのお方の場合は三人と言ったほうが宜しいのかも知れませんが……」
S.A.「まだ誰か来るの?」と言いながら、思わずこおろぎの首根っこ?を掴む。
こお「く、苦しい…」
S.A.、我に返り、手を離す。
雀「で、誰が来るんやて?」
こお「あっ!来ました…」
S.A.、丼、雀「!」
パタパタパタ……
一羽のホトトギスがどこからともなく飛んできて、S.A.の肩に留まった。
丼、雀「もしや……」
S.A.「まさか?でも、ひょっとして………!?」
ドシンドシン……
背の高い男らしきものが近づいて来た。
ドシンドシン……
逆光で黒い影になっていてよく見えない。
更に近づいて来る。
丼、雀「やっぱり……!」
S.A.「!?」
第5話に続く
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