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静かになった室内で一人脱力する。
何なんだよ、何なんだよぉーさっきから……。
お父さんたちが帰るまでわたしの存在を気にもとめないか、気にしたとしても雑な扱いだったのに。
そんな急に優しくされたらビックリするし、困る。
わたしは身の程知らずな人間じゃないし、自分を荒っぽく扱ってくる人を好きになるようなマゾヒストでもない。
加えて、わたしと玉岡くんはいやーな思い出だってあるわけだ。
それなのにあんな風に優しくされたら、うっかりドキドキしてしまう。
基本雑ならとことんその扱いを貫き通してくれればいいのになぁ。
そしたら絶対馬鹿な思考回路にはならないはずなんだ。
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