その1.抱き枕になれ! / 第3話 ちゃんと温めとけよな

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「そこから動けるのかよ」 「もう少し痛みが治まれば、そしたら動けるようにはなるから。たぶん」 「それまで大人しくベッド占拠されてくださいってか」 「ごめんなさい」 玉岡くんはそれを了承してくれたらしく、再びため息をついてベッドを離れていった。 しばらくしてテレビの音声が室内に流れはじめる。 やっと玉岡くんの意識が自分から離れたことに安堵する。 保冷剤を持っていた手が冷えてきたのでもう片方の手に持ち替え、わたしは痛みがやわらぐのを待った。
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