あなたを信じても、いいですか?

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「昔は、あんなことされてすぐに中大路君に対する気持ちなんて消えちゃったけど、今は違う。...復讐されていたんだって気付いた今も、好きって気持ちはかわらない」 「うん」 「嫌われていても、私も諦めないよ。...だって、明日にはどうなるかなんて、誰にも分からないもんね!」 自然と笑顔になってしまった。 誰にも分からない。だけど私は違う。 明日もきっと、ずっと好きーー。 「美奈、行ってくるね」 「うん、頑張って。...ちゃんと最後まで見てるからね」 すると美奈は笑顔で私の背中を叩いてくれた。 「ありがとう!」 美奈に見送られて放送室を出る。 「頑張れよ」 そのままコートに向かおうとしたけど、背後から聞こえてきた声に足が止まる。 振り返ると、そこには壁に寄りかかりながら私を見つめるお兄ちゃん。 そんなお兄ちゃんにも、満面の笑顔を見せた。 「ありがとう!頑張ってくるねっ!」 もう振り返らず真っ直ぐコートに向かう。 「うわっ」 うちのクラスの優勝が決まり、中大路君はどうやらこの沢山の女子達の群れの中心にいる様子。 「ごめんなさい、通して」
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