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『夢で逢いに行く』
奈々のその言葉を抱き締める。
枕に顔を埋めて、あの時奈々が零(コボ)した涙のシミを探して
わずかに残る奈々の痕跡にしがみつく。
光りを失った携帯を握りしめ、身を縮めてひたすらに奈々を想う。
奈々の唇
奈々の髪
奈々の目に
奈々の声。
奈々のカラダ
奈々の肌
そして奈々の温もり。
俺はベッドで一人もがいて
そして果てる。
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