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まどろみながらカラダを起こし、ベッドサイドの煙草を手にする。
やっぱり…
奈々を想った後は尚更口寂しさを感じちまうのは
気のせいじゃないらしい。
俺は煙草をくわえながら、今自分が寝ていたベッドのシーツを引き剥がす。
白い光に無数のホコリが混ざり込む。
シーツの次は枕カバー、確かこの枕も洗えるんだったな。
こういう時にこの変な間取りは快適だ。
ベッドのすぐ隣が浴室で、その向かいが洗濯場。
俺は丸めたシーツと枕を洗濯機に押し込んだ。
埃(ホコリ)っぽくなった空気を入れ替えるために、大きなサッシの向かいにある洗濯機のすぐ横の小さな小窓を開ける。
窓と行ってもブラインドみたいに小さく口が開くだけだ。
それでも新鮮な空気を入れたいなんて思った自分を褒めたくなった。
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