中学時代

15/16
前へ
/56ページ
次へ
はい。疲れちゃいました。 中学生の私。 疲れてしまったので、何かに希望を託そうとしたんだと思います。 だから、紙飛行機を折って飛ばしたんだと思います。 その紙は詩を書いた紙だったかもしれないし、 勉強したノートをちぎったのかもしれないし、 あるいは期末テストの解答用紙だったかもしれない。 託すものは何でも良かったんです。 ただ誰かに何かを伝えたかったんだと思います。 ボクハココニイルヨ 知っていますか。 集団で存在をないように振る舞われると、なんだか自分が空気であるように感じてしまうんです。 自分ですら自分の存在が分からない。 そんなことあり得ないのに。 私には祖父が居ました。 その祖父だけが、私に期待をかけてくれてたんです。 私は祖父の期待だけしか受け取らず、いつの間にかあちこちから姿を消してしまったよう。 私を心配してくれる人は、周りにたくさん居るのに。 全く気が付かなかったんですよね。 心が狭いってこういうことを言うのかな。 中学2年生からの私の世界には多分誰もいませんでした。 おそらくそれは自分自身さえも。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加