自然への憧れ

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いっそこの記憶をなくして欲しいなんて考えている高校生。 若いうちは人と違うことを求めるということでしょうか。 水に関するものはよく書いていました。 嫌いと言いながら、雨に関するものも書いていました。 水のイメージは清浄なもので、自分のイメージは濁った者だと思っていたみたいです。 咎在りて ここに有る。 私の存在する意味でした。 自分が犯した罪のためにここにいるんだと。 だから何かに浄化してもらわなければならない。 そういう存在だったみたいですね。 ただ、浄化を嫌っているのか、侵食という言葉をよく使っています。 周りと共になろうとし、周りと共になりきれない。 そんな自分の内部が、そこにあるんだと思います。 誰も生きている事自体が罪になる人間なんていないのにね。 それでも生まれ持った罪を一生懸命洗い流そうとしてもらったみたいです。
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