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事情が分かっても、陽太が何度謝っても、千香のショックは消えなかった。
陽太と亜里沙に対する怒りも納まらない。
「どうして、よりによって亜里沙なのよ! 私のことを誤解されたのは、悲しいけど仕方ないわ。でも亜里沙と付き合ったのは我慢できない」
「亜里沙が一番俺を理解してくれる気がして……。そう思ったときがあって……」
「だったら、私とはさっさと別れれば良かったじゃない!」
千香は張り裂けそうな感情に任せて叫んでいた。
「でも俺は千香を好きだったから。本当に自分勝手だけど……」
「自分勝手すぎるわ! もう信じられない!」
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