恋人の裏切りを知ったとき

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「でも夜だし、心配だから送らせて!」 「その必要ないわ。まだ電車だってあるし」 千香にきっぱり拒絶され、陽太は何も言えなくなる。 陽太に背を向け、再び歩き出す千香――。 今の千香は一人になりたかった。 怒りとショックが大き過ぎて、陽太を受け入れる気になれない。 今は冷静に考える余裕もなかった。 知ったばかりの辛い事実から逃げるように、千香は足早に歩いていた。
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