恋人の裏切りを知ったとき

4/25
60人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
翌日――。 千香と陽太は約束通り、夜8時から会っていた。 陽太の狭い部屋の中、小さなローテーブルに向き合う形で二人は座っていた。 「亜里沙が陽太を好きだったこと、陽太は気づいてた?」 「うーん……」 陽太は困り切った顔で、ハッキリ答えない。 「隠さないで話して。亜里沙からいろいろ聞いたんだから」 「…………」 「亜里沙は私よりも自分の方が陽太を理解してる、みたいなことまで言ったわ。ねぇ、どういうこと? 陽太の口からちゃんと聞きたいの」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!