後悔

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陽太と会う約束の日。 亜里沙はメイクやファッションにも気合を入れて、待ち合わせ場所に向かった。 その日は水曜日で、サービス業の陽太と亜里沙の休日が偶然重なった。 時間は夕方4時。 場所は亜里沙のマンションから、歩いて10分ほどの場所にある喫茶店。 時間も場所も陽太が決めて、亜里沙はそれに従った。 亜里沙は喫茶店のドアをゆっくりと引いて開け、おずおずと中に入る。 昔ながらの少し古い、だからこそ落ち着けそうな店だった。 常連らしき中年や初老の客が多く、奥に座っている若い陽太だけが浮いて見えた。
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