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だが、千香の言葉を真に受けた智和は訊ねる。
「僕は帰った方がいいのかな……。その方が千香さんは、気兼ねなく休めるよね?」
「そんなことないです! 帰らないで下さい」
思わず本音が飛び出していた。
千香は自分が発した大胆な言葉にドキリとし、慌てて言い直す。
「今日はせっかくのイブだし、もう少し、いて下さい。良かったら、夕食も一緒に食べませんか?」
恥ずかしさで千香の頬は火照っていた。
そんな千香の様子を見て、智和も内心そわそわと落ち着かない。
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