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千香が思った以上に、片付けは早く進んだ。
一人よりも二人の方が、作業効率は断然いい。
二人は息の合った夫婦のように、てきぱきと動いていた。
次々と片付いてダンボールが減っていくので、千香は気分が良かった。
二人とも無駄なおしゃべりは、ほとんどしていない。
付けたばかりの真っ白なレースのカーテン越しに、西日が射し始めた。
千香は窓の方を見たあと、智和に視線を移して言う。
「そろそろ休みませんか? もうだいぶ片付いたし」
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