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「千香さん、疲れた?」
智和の視線は、千香を気遣い見守るように優しい。
「智和さんは疲れてませんか?」
「僕なら全然平気。千香さんが大丈夫なら、もう少し片付けよう」
「私は少し疲れました。休みたいです」
「ごめん、気が利かなくて。千香さんは朝からだもんね。疲れて当然だ」
「実はグッタリです。今日はここまでにしましょう」
千香が言った『グッタリ』は大袈裟で、作業を止めるための口実だった。
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