揺れ動く恋心

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年が明けて正月休みも終わり、亜里沙は月日が流れる早さを実感していた。 毎日家と職場を往復するだけで、あっという間に2月。 職場のスポーツジムでは、マシンでトレーニングする会員に指導をしながら、時には自分も一緒に汗を流す。 運動から生じる心地良い疲労感。 加えて4月からは、大好きなダンスにも仕事として関われる。 亜里沙の気持ちは、未来に向けての希望が膨らみ始めていた。 そんな2月初旬。 仕事を終えて帰る亜里沙が、ジムの従業員専用出口から外へ出たとき。 職場の先輩である小野瀬毅(おのせ・たけし)に声をかけられた。
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