試練

3/36
前へ
/36ページ
次へ
返事をしながら亜里沙は緊張していた。 川島のような上役が、バイトの身である自分に何の話があるのだろう。 少し嫌な予感がした。 川島の鋭い眼光や脂ぎった肌、恰幅の良い体型は、取締役の肩書きがなくても威圧感がある。 更衣室でスポーツウエアに着替えた亜里沙は、川島に指示された人事室へと向かった。 ドキドキしながら人事室のドアを叩く。 すぐに中から川島によってドアが開かれた。 「朝から呼び出して悪いね。こっちに来て」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加