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「それには少し訳があって……」
美佐は意味深な言葉を漏らした。
亜里沙は眉根を寄せて、怪訝そうな顔になる。
「訳って?」
「…………」
打ち明けるのをためらい、視線を落とす美佐。
「やっぱり教えてもらうのは無理か……。美佐ちゃん、もう気にしないでね。楽しく飲みましょう!」
亜里沙は気持ちを切り替えたフリをした。
しつこく追及するのは逆効果だと察知し、敢えていったん引いたのだ。
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