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「亜里沙、知ってたんだ……。いつ知ったの?」
「2月に陽太と会って、それで知ったの」
「そう……」
千香の顔がわずかに歪んだ。
口角が下がり、瞳の奥に不安げな眼差しが宿っている。
「あ、誤解しないでね。私と陽太がどうこうってことはないから」
亜里沙が言い訳のように言うと、千香は笑顔で返す。
「亜里沙こそ誤解しないで。別に陽太が誰とどうなっても、私はもう関係ないから。何とも思わないから」
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