50人が本棚に入れています
本棚に追加
亜里沙は口の中のグラタンをゆっくり飲み込んでから答える。
「淋しかったから。イブの日はね」
「智和さんとやり直したいんじゃなくて?」
「それは全然違うよ。一人の部屋で淋しくなって……。孤独に耐えられなくなってメールしちゃっただけなの」
「そう……。後悔はない? 智和さんと別れたこと」
「それはない。100%ないから」
「今、誰か付き合ってる人はいるの?」
千香に訊かれて、亜里沙は首を横に振った。
最初のコメントを投稿しよう!