結婚しないの?

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カフェの店内には客がいるが、通りに面したテラス席は亜里沙しかいなかった。 ここで電話をしても、他人の迷惑にはならないだろう。 亜里沙はそう判断して、陽太の電話番号を押した。 「もしもし! 亜里沙?」 ワンコールで陽太は電話に出た。 「うん。メール見て、電話したの」 「ありがとう! 見てくれたんだ?」 陽太の声は嬉しそうに弾んでいる。
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