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勿論すぐにインストラクターができる筈もなく、最初は補助的な仕事になる。
事務作業なども兼ねながら、ダンスレッスンにはアシスタントとして加わる。
本気でインストラクターを目指すなら、勤務時間外に自主トレの必要もあるだろう。
そういった全てを踏まえても、亜里沙の決意は固まっていた。
◆ ◆ ◆
「もう決めたんだ……?」
亜里沙の話を聞き終えた毅は、大きく息を吐いて訊ねた。
二人が向き合っているのは馴染みの焼鳥屋ではなく、落ち着いて話ができるカフェレストラン。
亜里沙は転職の報告をするために、毅を呼び出したのだ。
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