89人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
今は亜里沙の中で、陽太への執着は消えていた。
他に好きな人も、気になる人もいない。
恋愛に関しては真っ白な心境だった。
◆ ◆ ◆
良く晴れた朝だった。
亜里沙にとって一週間ぶりの休日。
毅に告白されてから四日目。
ベッドから起き上がった亜里沙は、休日でも寝坊しなかった自分に満足して、カーテンを開けた。
窓から差し込む陽光は明るく暖かい。
その眩しい光は、亜里沙の心にも希望を吹き込むようだった。
最初のコメントを投稿しよう!