壱と運命ー②

1/146
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/302ページ

壱と運命ー②

オレは運命から逃げたりしない。たとえ目の前に立ちはだかったとしても。ただその響きは正直気に食わない。やらなきゃいけないことを嫌々やらされてるようだから。でもオレも父さんと同じだ。姉ちゃんを運命の輪に引きずり込んだりしない。これはオレの問題だ。 姉の乳を吸ってかなきゃ生きていけない甘ったれ坊主が何を偉そうに一丁前なセリフ口にしてんだ。たかだか『正す』なんてショボい能力ぶら下げて、お前は何でそうも弱虫なんだ?まあいい、いずれわかる日がくる。お前は無力なブタなんだよ。
/302ページ

最初のコメントを投稿しよう!