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涼は祝われ終えた佐藤の元に歩み寄って行く。
どうしてもこの方法だけはとりたくなかったが、仕方ない。
「佐藤」
「なに?」
「お前さ、もしかして…………………。都市伝説……………?」
神子田 弓子に質問して、大恥をかいた質問である。
大分早い段階でこの質問が出たものである。
「………………?」
(ダメだ………………。違ったらしい…………)
涼はがくんとうなだれてしまう。
一か八か---この場合は正しく『一か罰か』がいいだろう---が罰に転がったわけだ。
しかし、引っかかる。
これだけの共通点を持っていながらにして何も無いことがあるだろうか。
しかし、今朝はメイアも至って普通だった。となると、もしかしたら本当に思い過ごしなのかもしれない。都市伝説と合間見える日々の連続で、疑心暗鬼になりすぎてるだけなのかもしれない。
そう思った方が無難なのかも。
涼は笑みを浮かべると、佐藤に向けてひらひらと手を振った。
「なんでもないわ。冗談!」
「冗談かー!全く気がつかなった!」
理解してくれたようで助かった。
涼はそう思うと、定位置へと戻って行った。
そう。
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