壱と運命ー①

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*『ザザッ………どうだ?情勢は?』 『相も変わらずだ。順調に進んでいる』 『ほら見な。事実無根じゃなかったろ?』 『ああ、すまない。それと、ユメリ---』 『ユメリンって言いなさいよ!!!』 『…………ユメリ』 『あくまで変えないのね』 『案件に答えてくれ。お前の目から見てどう思う?』 『んーーー、』 通信の途絶えぬ午前3時。都川学園高校屋上。 その男は立っていた。 『まる三の方は弱っちいんでしょ?』 『取るに足らん。危惧すべきは『明暗分かちし暗がりの少女』と、それを防衛しにくるであろう連中だ』 『そりゃ誰さ』 『まあ、およそ都市伝説委員会との接触は避けられないだろう』 『オオッケェイ!調子上がってきた!』 『芽森の演算は?』 『もう終わってるよ。T2の35FR~55FRだってさ』
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