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*『ザザッ………どうだ?情勢は?』
『相も変わらずだ。順調に進んでいる』
『ほら見な。事実無根じゃなかったろ?』
『ああ、すまない。それと、ユメリ---』
『ユメリンって言いなさいよ!!!』
『…………ユメリ』
『あくまで変えないのね』
『案件に答えてくれ。お前の目から見てどう思う?』
『んーーー、』
通信の途絶えぬ午前3時。都川学園高校屋上。
その男は立っていた。
『まる三の方は弱っちいんでしょ?』
『取るに足らん。危惧すべきは『明暗分かちし暗がりの少女』と、それを防衛しにくるであろう連中だ』
『そりゃ誰さ』
『まあ、およそ都市伝説委員会との接触は避けられないだろう』
『オオッケェイ!調子上がってきた!』
『芽森の演算は?』
『もう終わってるよ。T2の35FR~55FRだってさ』
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