嘯く彼女の都市伝説 【２】

壱と運命ー①

『予想通りだな。侵攻は明日。準備は整っているのか？』

『あたしも葉印もとりまオッケー。あんたは？K』

『…………こちらの都合を挟ませてもらいたい』

『あんたが都合？珍しいね』

『すまないな、私情を通すようで』

『別に明日でしょ？だったら今日終わらせりゃ万々歳さ』

『そうだったな。じゃあまた明日』

『あ、ちょっと待って。あんたの都合って何よ？』