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言い方のひどさにいちいちツッコんでもいられず、涼はまたも机に突っ伏した。
今日はホントなら喜ぶべき日なのに、何故自分はこんなことしてるんだろう。
涼はそう思いながら隣に座る佐藤を見てみた。
全てを浄化するような笑顔を見せられる。
同時に圧迫するかのごとき栗瀬の怒り顔が浮かんできたのも事実。
涼はどうしてもそれが嫌で、顔を背けてしまった。
「私のことキライ?」
「そういうわけじゃないんだけどさ…………その席にいた奴の圧力が、机からにじみ出てるんだ…………」
「その人どれだけ怖い人なの…………」
どうにもやるせない気持ちに襲われ、涼は呟いた。
「そんなことより…………。四時間目の体育がだるいんだなあ…………」
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