壱と運命ー①

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言い方のひどさにいちいちツッコんでもいられず、涼はまたも机に突っ伏した。 今日はホントなら喜ぶべき日なのに、何故自分はこんなことしてるんだろう。 涼はそう思いながら隣に座る佐藤を見てみた。 全てを浄化するような笑顔を見せられる。 同時に圧迫するかのごとき栗瀬の怒り顔が浮かんできたのも事実。 涼はどうしてもそれが嫌で、顔を背けてしまった。 「私のことキライ?」 「そういうわけじゃないんだけどさ…………その席にいた奴の圧力が、机からにじみ出てるんだ…………」 「その人どれだけ怖い人なの…………」 どうにもやるせない気持ちに襲われ、涼は呟いた。 「そんなことより…………。四時間目の体育がだるいんだなあ…………」
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