第16話

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オオカミさんの温もりがもっとほしい。 自然とオオカミさんの頬にあてた手に力が入る。 そっと近づいて触れ合った唇。 さっきまでの感触が、一気に蘇る。 ――キスを落とすって……、こういうことを言うのかな……。 触れ合うたびに、愛おしさが募って。 もっと欲しくなる……もっと深く――口づけを交わしたくなる。 柔らかい感触に夢中になってしまう。 繰り返し、唇が重なるごとにオオカミさんもわたしを求めてくれる。 二人の息が、――交わって熱くなる。 もっと、――ください。
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