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「これでも、我慢してる方なんだけどな」
本気をだしたら、壊れそうで。
「――何をですか?」
それは、訊かないほうがいいと思うけど。
不思議そうな顔をする赤ずきんの髪を撫でる。
タオルケットを背中にかけて、そのまままた引き寄せるように抱いた。
トクントクン――。
伝わってくる心音に安心してる自分がいる。
「高校生の時に、調理師免許とったりけっこういろいろやってきたんだよ」
我慢してることが何かはあえて言わずに、話を戻す。
「高校生で、ですか?」
驚いたのかけっこうきつめに抱き締めていた腕の中でもがく赤ずきん。
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