第16話

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見上げてくる顔は輝いてて。 「すごい!」 あまりに素直な反応に、なんだか照れくさく感じる。 「だからあんなに美味しいものたくさん作れるんですね!」 きゅっとオレの腕を掴むのは、興奮してる証拠。 「まあ、人並み以上は作れないとバーも酒だけ出してるわけじゃないからね」 「そっかあ、そうですよね……」 近距離で輝いてる瞳からは、尊敬とかなんかそんな感情さえも入ってるような……。 ――そういうのも、照れくさい。 見られたくなくて、ぐいっと赤ずきんの顏を自分の胸に押し付ける。 「ぅ……?」
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