第11話

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柔らかい髪に顔をうずめる。 「お風呂はいろうか……」 「え、あ……一緒に、ですか?」 少し慌てた声から、焦ってるのがわかる。 そういうときは――顔を見たい。 振り向くようにと、身体をまわす。 「もちろん、……一緒に」 ちょっと困った顔をしてるのを見て、赤ずきんの唇をついばむように味見する。 顔を見るとすごく恥ずかしそうな顔をしてる。 その顔に妙に満たされるのがたまらない。 ――しかし? 過去はあまり知りたくないけど、だれかと風呂に入ったことがあるのか、ちょっと気になってくる。
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