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柔らかい髪に顔をうずめる。
「お風呂はいろうか……」
「え、あ……一緒に、ですか?」
少し慌てた声から、焦ってるのがわかる。
そういうときは――顔を見たい。
振り向くようにと、身体をまわす。
「もちろん、……一緒に」
ちょっと困った顔をしてるのを見て、赤ずきんの唇をついばむように味見する。
顔を見るとすごく恥ずかしそうな顔をしてる。
その顔に妙に満たされるのがたまらない。
――しかし?
過去はあまり知りたくないけど、だれかと風呂に入ったことがあるのか、ちょっと気になってくる。
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