第11話

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*――オオカミ――* カタンと音がした。 曇りガラスの向こう側に人の気配がした。 ようやく、赤ずきんのお出ましかと思うくらい待ってる間が長く感じた。 もともと、長風呂派ではないから……。 身体を先に洗っておいてよかった――。 「電気、そこのドア横の電気で消せるから」 「は、はい!」 聞こえた返事に、これはかなり緊張してるな――と笑ってしまう。 一応、お風呂の中でジャグジーにするとつく電気だけはつけておく。 乳白色の入浴剤にしたのは正解かもしれない。 蒼菜もたまにはつかえるものくれるんだな……。
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