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歩いてる時にくいっと引かれた腕。
反応してオオカミさんを見上げる。
――キスだ。
そう思ったときには唇には、オオカミさんの感触があって。
目を閉じる。
唇に触れてる温もりだけが、この世界のすべてだって思ってしまうくらい――。
時間にすると、数秒のキス。
すぐに離れた唇を思わずみつめてしまう。
「まだ欲しいの?」
唇を見ていたわたしは思わず頷いていた。
「そか……じゃ、続きは、部屋に行ってから――」
少し満足そうなオオカミさんの笑顔がとても暖かい。
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