第3.5のゲーム

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やはりこいつは別格だ。 悔しいがその事実を認めざるを得なかった。 「まぁ、今回のゲームでも火元あたりの本当の数字を教えてやろうかとも思ったんだがな。 万が一、火元が俺の数字を知っていた場合に応酬される。 俺の数字を知ってるけど、あえて俺の数字を使わずに嘘をついていた場合。 応酬で、俺の本当の数字も言われるだろう。 それは、先ほど俺が言った理論がそのまま当てはまり信憑性を持つ。 そうなったら、恐らく警戒されてる俺が負けるだろうな。だから今回は、おとなしくしといてやった」 火元が笑いながら頭をかいた。 「ひひひひひひひ、あっぶない。あっぶない。殺されちゃうところだったよ~」 こいつは、今回ゲーム参加者全員の命を握ってたのか。 その事実にほとんどの者が顔を青くしている。 「じゃあ、ハッチーが化け物だって事実が分かったところで、再抽選と行こうか」 火元のその発言に対して不思議がるものは少ない。 当然だ。残りの票数8。1票以上投票されていることが確定しているもの8。 つまり、どう考えても全員1票ずつで再抽選だ。 「はい、新しい投票箱。これにみんなどしどし投票してね」 机の下に何個も置かれていた投票箱の1つを火元が丁寧に机の上に乗せた。 これから、柳川、名山、綾崎、置石、小西、三坂、布川、幸村の計8人を対象とした再抽選が始まるのだ。
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